リビング階段はおすすめ?注意点も解説

現役住宅営業が「私ならこうする」も含めた実体験をもとに解説

注文住宅の打ち合わせで人気の間取りの一つが「リビング階段」です。

以前は玄関ホールから2階へ上がる「ホール階段」が主流でしたが、近年はリビングを経由して2階へ上がるリビング階段を採用する方が増えています。

SNSや住宅展示場でも見かける機会が多く、おしゃれな印象を持たれている方も多いのではないでしょうか。

一方で、

「冷暖房効率は悪くないの?」
「プライバシーは大丈夫?」

といった不安の声もよく聞きます。

今回は住宅営業の経験をもとに、リビング階段のメリット・デメリットを解説します。

リビング階段とは?

リビング階段とは、その名の通りリビングやLDKの中に設置された階段のことです。

2階へ行くためには必ずリビングを通る必要があり、家族が自然と顔を合わせやすい間取りとして人気があります。

また近年は、

  • スケルトン階段
  • アイアン手すり
  • 吹抜けとの組み合わせ

など、デザイン性を重視したリビング階段も増えています。

リビング階段のメリット

子どもの友達が来ても誰が来たか分かる

私がリビング階段のメリットとして特に感じるのがこの点です。

例えばお子様が成長すると、友達を家に連れてくる機会も増えてきます。

ホール階段の場合、玄関からそのまま2階へ上がることも可能なため、

「誰が来ていたのか分からなかった」

というケースもあります。

一方、リビング階段であれば必ずリビングを通るため、

「こんにちは」

「お邪魔します」

といったやり取りが自然に生まれます。

親としても安心感がありますし、お子様の交友関係を把握しやすいというメリットがあります。

実際に打ち合わせでも、この理由でリビング階段を希望されるご家族は少なくありません。

家族とのコミュニケーションが生まれやすい

リビング階段の定番メリットです。

学校から帰宅したお子様や、2階で過ごしていた家族も必ずリビングを通ります。

もちろんリビング階段だから必ず会話が増えるわけではありませんが、

「おかえり」

「ただいま」

といった何気ないコミュニケーションが生まれやすくなります。

家族が自然と顔を合わせる機会を増やしたい方には魅力的な間取りと言えるでしょう。

デザイン性が高くおしゃれに見える

個人的にはこのメリットも非常に大きいと思っています。

最近の注文住宅では、階段を単なる移動手段ではなくインテリアの一部として考えるケースが増えています。

例えば、

  • アイアン手すり
  • スケルトン階段
  • 木製手すり
  • 吹抜けとの組み合わせ

などを採用すると、リビング全体のデザイン性が大きく向上します。

特に吹抜けと組み合わせたリビング階段は開放感も生まれ、注文住宅らしい空間を演出できます。

住宅展示場などでも印象に残りやすい間取りの一つです。

リビング階段のデメリット

冷暖房効率はホール階段より劣る

リビング階段で最もよく挙げられるデメリットです。

リビングと2階がつながるため、暖かい空気は上へ、冷たい空気は下へ移動しやすくなります。

その結果、

  • 冬は暖房が2階へ逃げる
  • 夏は2階の熱気が下りてくる

といった現象が起こります。

特に吹抜けと組み合わせた場合は空気の移動量も大きくなるため、空調計画が重要になります。

ただし近年は高気密・高断熱住宅が普及しています。

断熱性能を示すUA値や、気密性能を示すC値が優れた住宅であれば、昔ほど冷暖房効率を心配する必要はありません。

そのため現在では、

「リビング階段だから寒い」

というより、

「住宅性能次第」

という考え方の方が近いと感じています。

来客時に気を使うことがある

意外と見落としがちなポイントです。

例えばお子様が友達を連れてきた場合、必ずリビングを通ることになります。

そのため、

  • ソファでくつろいでいる
  • 食事中
  • 来客対応中

といった場面では少し気を使うこともあります。

ホール階段であれば玄関から直接2階へ案内できますが、リビング階段ではそうはいきません。

家族だけでなく、お客様との距離感も考えておく必要があります。

リビングのレイアウトに制約が出る

階段は比較的大きなスペースを必要とします。

そのため、

  • テレビの配置
  • ソファの配置
  • ダイニングの位置

などが制限されるケースもあります。

設計段階で家具配置まで含めて検討することが大切です。

私ならリビング階段を採用する

デメリットもありますが、私自身が家を建てるならリビング階段を採用します。

理由は、

  • 家族の様子が分かりやすい
  • 子どもの友達が来ても安心
  • デザイン性が高い
  • 注文住宅らしい空間になる

と感じるからです。

もちろん住宅性能は重要です。

高気密・高断熱住宅を前提に、エアコンや換気計画をしっかり考えた上で採用したいと思います。

そして階段は単なる移動手段ではなく、アイアン手すりやデザイン階段を採用してインテリアの一部として見せたいです。

まとめ

リビング階段には、

  • 子どもの友達が来ても誰が来たか分かる
  • 家族が顔を合わせやすい
  • デザイン性が高い

というメリットがあります。

一方で、

  • ホール階段より冷暖房効率は劣る
  • 来客時に気を使うことがある
  • 家具配置に影響する

といったデメリットもあります。

しかし近年の高性能住宅では冷暖房効率の問題も以前ほど大きくありません。

住宅営業としての経験からも、リビング階段はデザイン性と家族のつながりを両立できる魅力的な間取りだと感じています。

採用を検討されている方は、住宅性能や空調計画も含めて検討してみてはいかがでしょうか。

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