住宅営業が本音で解説
注文住宅を検討されている方からよくいただく質問の一つが、
「平屋と2階建て、どちらがおすすめですか?」
というものです。
SNSや住宅展示場でも平屋を目にする機会が増え、憧れを持つ方も多いのではないでしょうか。
一方で、
- 平屋は高そう
- 土地が広くないと無理
- 2階建ての方がお得
というイメージを持たれている方も少なくありません。
住宅営業として多くのお客様の家づくりをお手伝いしてきましたが、結論から言うと、
土地の条件を考えないのであれば、私は平屋をおすすめします。
もちろん2階建てにもメリットはあります。
しかし住みやすさという観点では、平屋には非常に大きな魅力があります。
今回は平屋と2階建ての違いについて解説します。
結論|土地に余裕があるなら平屋がおすすめ
まず結論です。
土地の広さに問題がないのであれば、私は平屋をおすすめします。
理由はシンプルで、
生活動線が圧倒的に良いからです。(老後も含めて)
毎日の生活は、
- 起きる
- 着替える
- 洗濯する
- 掃除する
- 料理する
の繰り返しです。
その全てがワンフロアで完結する平屋は非常に快適です。
実際に平屋を建てられたお客様の満足度は高いと感じています。
平屋のメリット
階段がないので生活しやすい
平屋最大のメリットです。
2階建ての場合、
- 洗濯物を持って移動
- 掃除機を持って移動
- 寝るために移動
など、毎日階段を使います。
若いうちは問題ありません。
しかし10年後、20年後を考えると階段の負担は意外と大きいものです。
平屋であれば生活の全てが1階で完結します。
将来的なことまで考えると大きなメリットです。
家事動線が良い
住宅業界では「家事動線」という言葉があります。
平屋は上下移動がないため、家事動線が非常にシンプルです。
例えば、
ランドリー
↓
ファミリークローゼット
↓
寝室
といった動線も作りやすくなります。
共働き世帯との相性も抜群です。
家族との距離が近い
平屋は家族全員が同じフロアで生活します。
そのため自然とコミュニケーションも取りやすくなります。
子どもが小さいうちは特に安心感があります。
構造的にも有利
平屋は建物の重心が低くなります。
そのため耐震性の面でも有利になるケースがあります。
もちろん構造計算や設計によりますが、一般的には平屋の方が地震に強いと言われています。
平屋のデメリット
広い土地が必要
最大のデメリットです。
例えば35坪の家を建てる場合、
2階建てなら18坪程度の建築面積で済みます。
しかし平屋は35坪近い建築面積が必要になります。
そのため、
- 建ぺい率
- 駐車場計画
- 庭スペース
などを考えると、ある程度広い土地が必要です。
都市部では難しいケースもあります。
日当たり計画が難しい
平屋は建物が横に広がるため、間取りによっては建物中央が暗くなることがあります。
そのため、
- 中庭
- 吹抜け
- 高窓
などを活用した採光計画が重要になります。
2階建てのメリット
土地を有効活用できる
2階建て最大のメリットです。
限られた土地でも延床面積を確保しやすくなります。
特に住宅地では、
30坪〜50坪程度の土地
で計画するケースも多く、2階建ての方が現実的な場合があります。
プライベート空間を分けやすい
1階をLDK、
2階を寝室や子ども部屋
というように用途を分けやすい特徴があります。
思春期のお子様がいる家庭ではメリットになることもあります。
2階が乗ってないから「平屋の方が安い」は誤解
ここはよく勘違いされるポイントです。
お客様からも、
「平屋って安いんですよね?」
と聞かれることがあります。
しかし実際はそうとは限りません。
むしろ建物価格だけで見ると、
平屋と2階建てはほとんど変わらない、もしくは平屋の方が高くなるケースもあります。
理由としては、
- 基礎面積が増える
- 屋根面積が増える
- 外壁面積が増える
からです。
建築費の中でも大きな割合を占める部分が増えるため、必ずしも安くなるわけではありません。
住宅営業としての感覚では、
同じ延床面積なら平屋と2階建ての総額はそこまで大きく変わらないことが多いです。
そのため、
「平屋だから安い」
ではなく、
「平屋だから暮らしやすい」
という考え方の方が正しいと思います。
私なら平屋を選ぶ
もし土地の広さを気にしなくて良いのであれば、私は平屋を選びます。
理由はやはり、
- 階段がない(安全)
- 家事動線が良い(生活)
- 将来も住みやすい(将来)
- 家族との距離が近い(コミュニケーション)
からです。
もちろん土地代まで含めると2階建ての方が現実的なケースもあります。
しかし純粋に「住みやすさ」という観点だけで考えるなら、平屋に軍配が上がると思っています。
まとめ
平屋と2階建てを比較すると、
平屋
- 階段がない
- 家事動線が良い
- 将来も住みやすい
- 家族との距離が近い
2階建て
- 土地を有効活用できる
- 限られた敷地でも建築しやすい
- プライベート空間を分けやすい
という特徴があります。
住宅営業としての結論は、
土地に余裕があるなら平屋がおすすめです。
ただし平屋だから安いわけではなく、建築費は2階建てと大きく変わらないケースも多くあります。
土地条件や予算も踏まえながら、自分たちの暮らし方に合った選択をすることが大切です。

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